出産記録

本当に長々と、書きます。自分用メモ的な感じで。


28日
生理痛みたいな痛みを不定期に感じる。30分後だったり1時間半後だったり不規則。でも不定期なものの痛みは継続していた。でも夜は寝れるレベルだった。


29日
早朝、尿漏れのような感覚ではっと目が覚める。もしや破水?と思い、でもたぶん違うだろうなと思いつつ一応病院へ。この時点で陣痛は8〜13分くらいの不定期間隔。
病院では「たぶん破水はしていないです。痛みは不規則なので前駆陣痛ですね。いま入院してもいつ生まれるかわからないので自宅で様子を見てください。少なくとも一週間以内には生まれてくると思います。」と言われて帰される。


それからは徐々に痛くなっていく前駆陣痛に耐えながら、ひたすらアプリで間隔を計測。夜ご飯の頃には3〜8分間隔で痛みの継続時間は1分間くらいになっている。家族と一緒にご飯を食べながら、痛くて、5分に一回くらい無言になる。
その後もだんだん痛みは増してゆき、痛い時間は「ひー、イテテテテ」と言いながら一人で腰をさすっていないと我慢できないほどに。


30日
深夜12時すぎ頃、仕事帰りの旦那さんといつものように電話するも「嘘んこの陣痛(前駆陣痛)がいたくて、あんまり喋れないから、もう切るね」と言って早々に切り上げる。今朝の診察で『不規則イコール前駆陣痛』と刷り込まれた私は、すごい痛いのに「どうせ嘘んこだし」と半ば卑屈な気持ちになりつつ、ひたすら我慢。


歯を磨こうと居間を通過したら、なぜか家族全員起きていた。母に「いつまた車で病院連れて行ってほしくなるかわからないから、私の分もゆっくり休んで」と伝えて部屋に戻る。そしたらその後すぐに母が私の部屋まで様子をみにきてくれて「病院行こう」と言ってくれる。後から考えても、この言葉にはかなり救われた!いざ病院へ。


深夜2時
内診してもらい、あっさり入院することに。
助産師さんは「子宮口は4〜5cmくらいひらいています。痛みはまばらなようですし、今日か、明日くらいには生まれそうですね。」と言う。私は「間隔はまばらだけれど痛みはまばらではない」と訴えるもうまく伝わらない。
とりあえず急ぎではないとわかり、寝ているだろう旦那さんに入院の旨をメール。朝見てくれれば間に合うだろうと判断して、電話せず。


深夜2時半
破水する。なんと入院して30分で破水…母の「病院行こう」の一言がなければ部屋で破水していたところだった。本当に危なかった!
担当の助産師さんが替わり、その人に内診してもらうと「子宮口はもう7cmくらい開いてるよ。朝8時〜9時くらいには生まれるかも」と言われる。
話しが全然違うじゃん!と思いつつ夜中の3時に急いで旦那さんに電話。寝ていたけれどちゃんと電話に出る、というファインプレーをしてくれる。朝イチに飛行機乗って急いで向かうと約束してくれる。


ここら辺りから時間の記憶は曖昧な感じに。


朝方、子宮口は全開に近づく。痛くてたまらない。
母と旦那さんが何やら電話でやりとりしてるので、飛行機乗る時間くらいなのかな、と思う。母が電話口で「間に合わないかもしれないけど、急いで!」と言っている。


母にずーっと腰をさすってもらいながら、痛みに耐え続けるも、赤ちゃんがなかなか降りてこないので「まだ時間がかかりそう」と告げられ、マジか(T ^ T)と思う。陣痛が痛くて、それまで「フゥーッ!!フゥーッ!!」と声を出していきみ逃ししていたけれど、声を出すことで体力が奪われて陣痛が弱くなってしまうとのことで「声を出さないで息だけでフーフーと息を吐いてみて。痛みのピークを過ぎたら深呼吸をして」と指示をされる。頑張るけど、うまくできない。痛くて声が出てしまう。


母は一晩中、寝ないで私の腰をさすってくれていて明らかにヘロヘロ。私は朦朧としながら「ごめんね、ありがとう」とかろうじて伝えたけれど、それより「もっと強くさすって!!お願い!」「もっと上!」「もう触らないで!」と、かなり注文つけた。


朝7時頃、あとどれくらい時間がかかるのかきいてみたら「先生が9時に来るから、それから促進剤使うか判断して、かなあ」と言われ、少なくともあと数時間なんの進展もないままこの痛みに耐えねばならないのかと思って絶望的な気持ちになる。



せんせい、早く来て…。てか深夜当直とかいないわけ?知らなかった。


時間を知りたくないから、というのと、体力を少しでも温存するためという理由で、ずーっと目をつぶって痛みに耐え続ける。。。


さらにひどいことに、私が入院してたLDR室(陣痛室と分娩室が一体化した部屋)を、私より優先度の高い経産婦さんが今入院してきてすぐ使うから、一度場所を移動してくれ、とのことでどかされる。態勢をちょっと変えるだけでも一苦労なのに、ベッドから降りて部屋を移動するなんて!!出産のタイミングがさらに遠のいたのを感じ、絶望的な気持ちになる。車椅子で個室に運ばれる。



9時すぎたのに、生まれるどころか個室に移動されて順番あとまわしにされるなんて。


母はずっと声をかけてくれていて「あとちょっとだよ」とか「まめちゃん、早く出ておいで」とか言ってくれる。でも返事できなくて「う〜んう〜ん」とうなる。
「赤ちゃん、お父さんを待ってるのかもね?」との言葉に「待ってなくていい(そんなことより早くうみたい)」と答える私。
痛くて騒いでもがきまくってるわりに、たまにの受け答えはわりと正常。


そんなこんなで旦那さん到着。おそらく11時ちょっと前くらいかな?
部屋に入ってもらうかどうするか聞かれて、最初は「いやだ」って言ったけど、せっかく間に合ったのに部屋に入れてもらえないなんて考えてみたらひどい話だなと思って「私は喋れないけど、それでも良いなら良い」と言って入ってもらう。
たぶん旦那さんは私の背中をさすってくれて「がんばれ〜」と声をかけてくれていたと思う。


そうこうしてるうちにまたLDR室に移動。また極限状態で車椅子に乗せられる。車椅子がトラウマになりそうだな、と感じる。
いきんでみるように言われて、何回かいきんだような気がする。それで「そろそろだね」となり、「準備があるから」とのことで部屋から人がいなくなり、まただいぶ待たされる。準備ってあらかじめできないものなのか…?
旦那さんが分娩に立ち会うかどうかを聞かれたので「(本人に)任せます」と答える。
この病院では分娩時の立会いは、赤ちゃんの父親だけOKとのことだったので、うちの母は追い出されることに(泣)でもそれまでずっとそばにいてくれて、もはや心の拠り所のような感じだったので「ぎりぎりまで傍にいて!」とお願いする。


準備が整ったあと、LDR室のベッドがフォーメーションチェンジされ、分娩台に早変わりした。痛いタイミングでいきむ、ということを何回もやった。母はいつの間にかいなくて、旦那さんに「お茶ちょうだい」と言って何度か飲ませてもらう。
助産師さんに「もう赤ちゃんの髪の毛見えてるよ〜」と言われ、「あとどのくらいかかりますか?」と聞いたら「1時間くらいかな〜」とのこと。
「1時間も?あと10分じゃなくて??(泣)」と取り乱す私、その傍らで笑う旦那さん。


この段階になって、医師の男性が何度かLDRに顔を出しにくる。ちらっと見て「もう少しで発露だね」と言って去る。


助産師さんに「会陰切開するか、どうする?たぶん切らないと裂けると思うけど」と聞かれ、「任せます」と答える。「じゃあ早く済む方にするね」と言って切ることに。麻酔をさされて、チョキチョキと複数個所切られて、やや痛い。


その後も陣痛のタイミングでいきみ続けて、「あと1、2回くらいで、出てくるよ」と言われて、2回目のとき、ついに頭がにゅるっと出てきた!
「あら〜臍帯が長かったんだね、3重巻きにもなってるわ」と言って助産師さんが、くるくるくるっとへその緒をほどく。『3重巻き』と聞いてぎょっとする。だから赤ちゃんが全然降りてこなかったんだな、と納得。


その後も何度かいきんで、体もにゅるっと出てきた!
「出てきた!!」と言って旦那さんと顔を見合わせる。この日、旦那さんの顔をみたのはこの時が初めて。
オンギャー!と泣いてる生まれたての赤ちゃんの右足を一瞬触らせてもらう。小さくてやわい。血がついてる。
その後、処置で連れてかれる赤ちゃん。私の処置があるので、LDRを追い出される旦那さん。時間はお昼の12時半をすこしすぎた頃。


はぁ、良かった。終わった。
終わったけどまだ身体が痛い。あちこち痛い。でも陣痛が終わってよかった。
胎盤が出されるのもすごい痛いし気持ち悪い。でも陣痛ほどじゃない。
満身創痍で全然動けない。病院着を着替えさせてもらうときに体を横に向けるのも一人じゃ難しく、本当に要介護な感じだった。


LDRの外では、旦那さんとうちの家族が赤ちゃんを囲んで盛り上がってる声が聞こえてきた。後から聞いたら、処置の終わったうちの赤ちゃん、パパに抱っこしてもらいながらじーっとパパの目を見つめていたらしい。「すごい見つめられた!」と言う旦那さん、すでに娘ちゃんにガッチリ心つかまれまくりでちょっとびっくり。
助産師さんに「授乳しますか?」と聞かれたので授乳してみることに。私は寝たまま、右で腕枕して赤ちゃんを抱っこして添い乳。最初、口におっぱいを含んでむにゃむにゃしてるだけだったけど、数分後に突然ぐいぐい吸えるように!「いきなり上手になった!この短時間で早くも成長したね?!」と言って感動。


出産記録、おしまい。
その後の入院記録、気が向いたら書きます。